先日の土曜研修で名古屋大学にあります、
『名古屋大学減災連携研究センター』へ行ってきました。
名古屋大学減災連携センターとは、「東海」「東南海」「南海」の3連動地震などによる巨大災害や
近年頻発している風水害に対して、産官学民の地域密着型の様々な連携により、
それら被害を軽減していくための戦略について、研究、人材育成などを通じて
構築していくことを目標とした研究施設です。
センターでは、2016年に起きた熊本地震や、南海トラフ地震の揺れを再現し、
映像と振動台を同期させて再現する『BiCURI』や、振動実験教材『ぶるる』をはじめとした、
五感を使い地震について学ぶことができる設備がありました。
土曜研修当日は北川夏樹氏によるギャラリートークが行われていました。
テーマは『被災地の入浴困難を考える』です。熊本地震で実際に行われた自衛隊の入浴支援活動や、
その当時の入浴事情について分かりやすくお話しいただきました。
その中でも地震発生直後から一週間の間に6割を超える人が、入浴することができなかったという事実に驚きました。
また、減災連携センターでは実際に免震装置を見学することも可能です。
今回減災連携センターの見学と、実際に免震装置を見学することができたことは、
現在計画中の免震建物に対する知見を広げることができ、改めてこれから起こる災害に対して、
建築という面からどのように対応していかなければならないかを考える機会になりました。
『名古屋大学 減災連携研究センター』のホームページ