その中で全てのマンションが内断熱工法で建設されております。
内断熱工法は躯体の内側に発砲ウレタンフォ-ムを20~40ミリ吹付る工法で、
躯体から仕上げクロスまで約100ミリ程度、室が小さくなります。
現在のマンションは、売値を小さくする為に1戸当たりの専有面積を小さくし、50~60㎡とコンパクトになっています。
居室も3帖~5帖となり、尚且つ内断熱で室が小さくなってしまっているのが現状です。
何故外断熱マンションは普及しないのでしょうか。
外断熱工法は1957年にドイツで発祥し、その3年後には日本にも持ち込まれているので歴史的には50年程度です。
当時の消防法では、躯体の外部に可燃性の素材が使えなかったので、断熱材の内側に複合板を用い不燃としていたのですが、
コストが高く普及しませんでした。
2000年に基準法の改正があり外装不燃の要件が撤廃され、マンション以外で例えば学校、病院で
外断熱で施工されている建物が増えましたが、マンションはほぼ0に等しいのが現状でした。
「外断熱は地味で売れない」というのがデベロッパ-の本音で「外断熱はいいですよ」と言っても見えない部分が殆どで、
体験しようものモデルル-ムでは無理で、それよりもエントランスの豪華さや機能等に目が行き、
そちらにお金を掛ける様になってしまうのが現状です。
しかし外断熱はメリットが沢山あります。躯体の寿命は当然のことですが以下の様なメリットがあります。
現状コストは 外断熱のみ(EPS・50) 戸当り ≒70万円
外断熱(EPS・50+窓化粧枠付き 戸当り ≒120万円