雨水の候、暦の上では春とは言うものの、まだ寒い日が続く今日この頃、お変わりございませんでしょうか。
今回は東京建物さんのBrilliaist上野稲荷町竣工内覧会と言う事でお邪魔させて頂きました。稲荷町と言う街は、大繁華街の浅草と上野に挟まれた住宅街で、今ではかっぱ橋道具街近駅で有名です。古くは江戸時代最初の寄席（よせ）が行われた場所で有名な下谷神社が有り、その境内には、この付近で生活され、句会を開いていた正岡子規を忍んで建設された石碑共、2つ石碑が建造されております。
（物件付近に有った手押し井戸ポンプ）
本物件は地上15階建の賃貸集合住宅物件です。立地としてはJR上野･鶯谷駅、営団地下鉄稲荷町駅、TX浅草駅、どちらも徒歩15分圏内と言う利便性が良い立地に建築されております。
先ずはエントランスを説明頂きました。このエリアは設計者自慢のデザインで玄関風除室右側に有る卵形のオブジェのデザイン思想、製作過程や、風除室からエレベーターまでの導線。左側玄関機の造作物、エントランス突き当たりの下面小窓から見える蓮の花をモチーフのオブジェなど熱意込めて語られておりました。特に玄関機の収まりは試行錯誤が有ったらしく、今の収まりに満足されている事とお話されておりました。デザイン的に住居者、来場者にラグジュアリー感を持ちつつ、落ち着きが有る空間だなあと言う印象を持ちました。
専有部の印象は、白を基調にした小物入れなど工夫された、使い勝手良さそうな居室に仕上がっておりました。又、居室内やベランダの長尺塩ビシートの色合いテクスチャー感等拘りもたれてデザインされており、ご本人もその間の決定までの経緯を熱心に語られておりました。
未だ未だ最後の対応でお忙しいですが、設計・監理の皆さん御疲れ様でした。三輪設計の設計史に素敵な新物件が加わったと感じた内覧会でした。