本格的な花粉シーズンを迎えつつも暖かい春の兆しもちらほら見える今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
個人的な話で恐縮ですが最近世田谷区役所を訪れる機会が多くなり、前川國男設計の本庁舎がその姿を消しつつある現状に少し寂しさを感じています。学生の頃は庁舎内にあるレトロな食堂を利用するために通っていたこともありました。
単なるマッシヴなコンクリートの塊と捉えられがちな世田谷区役所ですが、あの時代だからこそ実現できたデザインであり、またその時代を象徴する1つの建築作品と言えるのではないかと改めて感じています。
少し湿っぽくなってしまいましたが、先日は前川國男設計の岡山県庁舎の耐震化改修工事が完了し、来年には生誕120周年を迎えます。東京文化会館や東京都美術館、紀伊国屋ビルディングに加え移築された自邸など、都内にもまだまだ前川作品は現存していますので是非みなさんも訪れてみてください。