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免震装置を見学してきました!!(太田室スタッフ) 〈東京本社〉

2024/10/5

みなさま、今年は特に厳しいといわれた酷暑も過ぎてゆき、秋分が近づいてきましたがいかがお過ごしでしょうか。

今日は免震を採用している物件にお邪魔させていただきました。
いやあ、今日も暑いですね(笑)

現場のみなさま、炎天下の中おつかれさまです。

ところで、みなさま免震ってご存じですか?地震が多く、震災など多大な被害が発生している日本ですからなんとなく聞いたことはあるという方は多いのではないでしょうか。
免震は地震が発生したときに前後左右、水平2方向に大きく動いて地面からの揺れを抑えてくれる機構ですね。それでいて何層もある上からの建物重量を支えているんですから凄い代物です。
で、この免震装置というのが今回の建物だとゴムでできています。アイソレータと呼ばれているものの中で代表的な素材ですね。

さて、そんな免震装置ですが建物が完成してしまうと外観からは見えなくなってしまいます。
我々設計集団でも実際のものをみられる機会というのはなかなか珍しく、設計人生でも数えられるくらいしかないのではないでしょうか。
この機会は逃せないなということで見学に行かせてもらいましたら、設計者・施工者の方から機構の仕組み・施工方法など詳しい解説をいただきまして、それはもう大変勉強になりました。
感謝です。

 

これは免震装置のコアとなるゴム(アイソレータ)をクレーンで釣り上げ設置場所に運んでいるところですね。

使用するアイソレータは岡山で実際に負荷をかけて製品検査をクリアしたものを使っています。関東の物件ですからこのアイソレータ達はかなり長い距離を旅してきたわけですね。

設置場所にアイソレータを配置しているところです。

職人さんはスムーズに配置していて、傍からみると簡単にみえますが、プレートの穴をベース躯体の穴とそれなりに合わせなきゃいけないでしょうから実際は見た目より技術を要すると思います。
それを感じさせない職人さん、凄い。

ボルトの本締め作業までは見学できませんでしたが、免震装置上に載せる躯体の配筋まで完了しているものを見学させていただきました。

アイソレータのプレートと躯体コンクリートを定着させるための突起、それと躯体自体の配筋が見えますね。

かなり混みあっているように見えますがコンクリートがしっかり型枠の隅々まで行き渡るように緻密に計算されて配置・配筋されています。

最後はオイルダンパーが取り付く予定の場所です。アイソレータが配置されているレベルより少し下に設置されます。

オイルダンパーは地震で揺られ、移動してしまった建物をもとに戻してくれます。

実際に取り付いたものも見てみたいですね!

今回の物件は中間免震を採用していて、ある程度建物を建ててから中間階に免震装置を配置しています。

免震層の下の階は躯体ができているのでアイソレータを見学した後は下の階も詳しく解説いただきながら見学させていただいて解散となりました。

こうやって建物の施工段階を見学させてもらうとより竣工が楽しみになっていきますね!

それでは本日はここらへんで。最後まで見ていただきありがとうございました。
また会いましょう!