まだ暑さが残る中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は先日お盆のお墓参りを兼ねた観光へ秋田県に行ってきました。
そこで訪れた「秋田県立美術館」について紹介します。
秋田県のJR秋田駅から約10分歩いた所に、秋田市指定名勝に指定されている千秋公園があり旧秋田県立美術館が今も残っています。
その千秋公園に面した「エリアなかいち」という、4つの施設と広場からなるエリアの中に「秋田県立美術館」があります。
設計はプリツカー賞、文化勲章など数多くの賞を受賞し、国内はもとより海外からも高い評価を得ている安藤忠雄さんです。
秋田県立美術館は秋田市の中心街にある千秋公園を望める立地を生かし「ここにしかない美術館」をコンセプトにしており、地域に根差した建築作品を目指しているそうです。
建物内には至る所に三角形のモチーフが使われており、平成25年に閉館した旧秋田県立美術館の特徴であった三角屋根を引き継いでいるそうです。
エントランスは吹抜けに螺旋階段が計画されており、柱や壁の支えのない宙に浮いているような階段が印象的です。
見ている側もあたかも自分が空中に浮いている様にさえ感じられるその大空間は圧巻でした。
またミュージアムラウンジでは水庭越しに旧美術館と対峙する構成で館内のミュージアムラウンジが設置されています。
水庭から千秋公園へと連続する風景は旧秋田県立美術館から受け継がれた歴史の連続性も感じさせられます。
安藤さんが一貫して持っているテーマとして「周辺環境との一体化やその場所の個性を際立たせる建築」というものがありますが、この「秋田県立美術館」も秋田という場所の特性と環境、そしてそこに住む人々の想いに調和した大変美しい作品でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。